主張を伝える 上級 環境

環境のための負担は、全員で均等に分けるべきか?

全員が肉を2割減らすより、多く食べる人に絞って減らすほうが効果は大きい。公平に見えるやり方と効き目の大きいやり方は、いつも重なるとは限りません。

このお題の背景

お題を考えるための前提情報です

節電のお願い、レジ袋の有料化、肉を減らそうという呼びかけ。環境のための負担は、たいてい「みんなで少しずつ」の形で回ってきます。全員が同じだけ我慢するなら不公平は生まれにくく、呼びかける側も角が立ちません。

ところが、同じ我慢でも効き目は人によって大きく違います。英エディンバラ大学などの研究チームは2026年、スコットランドの成人3,447人の食事データをもとに、肉と乳製品を減らす33通りの方法を比べました。全員が肉を2割減らすより、赤身肉を多く食べている人に絞って減らしてもらうほうが、温室効果ガスの削減幅も、糖尿病や心疾患の予防効果も大きいという結果でした。飛行機にも似た構図があり、世界人口の1%にあたる頻繁に飛ぶ人が、旅客機の排出の半分以上を占めるという推計があります。

効き目で考えるなら、負担は影響の大きい人に集中させるのが筋に見えます。ただ、そこには別の問題がついて回ります。狙い撃ちされる側からすれば、自分の食べ方や移動の仕方を他人に決められることになり、「肉をたくさん食べる人」というレッテルも貼られかねません。誰がどれだけ排出しているかを正確に把握するのも簡単ではなく、把握しようとすれば監視に近づきます。反対に全員一律なら、もともと排出の少ない人が、少ない中からさらに削ることになります。

公平に見えるやり方と、効き目の大きいやり方は、いつも重なるとは限りません。環境のための負担は、全員で均等に分けるべきでしょうか。それとも、影響の大きい人に集中させるべきでしょうか。

書き方のヒント

この順番で書くと、伝わる文章になりやすいです

  1. 立場をはっきりさせる
    どちらの立場を取るのかを最初に書きます。どちらとも取れる書き方は、読み手を迷わせるだけで慎重さの証明にはなりません。
  2. 根拠を挙げる
    なぜその立場なのかを示します。事実やデータ、自分の経験など、読み手が検証できる形だと強くなります。
  3. 反対の立場にも触れる
    反対する人が何を大事にしているのかを一度受け止めます。そのうえで、それでも自分の立場を選ぶ理由を書きます。
  4. 結論に戻る
    最後にもう一度、自分の立場を書きます。途中で広げた話を、答えのところへ引き取って終わります。

採点の観点

リプレンのアプリでは、書いた文章を次の5つの観点で100点満点採点します

観点 見られるところ 配点
理解度 お題の意図を捉えて、問いに沿って答えているか 25
論理性 結論と理由がかみ合い、筋が通っているか 25
独創性 体験や視点など、あなたらしさを出せているか 20
構成 順序や段落分けが読み手に伝わりやすいか 15
表現力 言葉選びや言い回しが適切で読みやすいか 15
合計 100

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