お題を考えるための前提情報です
破れても、自分で元に戻る服。そんなドレスが発表されました。
作ったのは中国科学院の研究チームです。素材は、さなぎたけというキノコの菌糸。しかも、生きたまま織り上げられています。破れたところに栄養液を垂らすと、菌糸がまた伸びてきて、その穴をふさぎます。
水をはじく性質も、塗料ではなく菌糸の細かな構造そのものによるものです。汚れはほこりごと転がり落ちるので、洗う回数も減らせます。役目を終えて土に埋めれば、40日ほどでほとんど分解されます。
これまでもキノコの菌糸から革のような素材を作る試みはありました。ただ形を保つために高温で乾かしたり薬品で固めたりする必要があり、その時点で菌糸は死んでいました。生きたまま使えたことが、今回の新しさです。
まだ研究段階で、店に並ぶのはずっと先の話です。とはいえ想像してみると、気持ちは分かれそうです。一着を何年も着られるなら嬉しい、と思う人。生きているものを身につけるのは落ち着かない、と思う人。栄養をやらないといけない服なんて面倒だ、と思う人もいるでしょう。服は数年で買い替えるもの、という前提そのものが揺らぐ話でもあります。
あなたは、この服が欲しいと思いますか。それとも、遠慮したいですか。
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