金利と価格と修繕費を一人で引き受けて動けなくなるより、住む場所を変えられる身軽さを。筆者は賃貸を続ける立場から論じます。
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「50歳を過ぎて賃貸だが、この先いつまで借りられるのか」という不安は、持ち家を勧める人が最後に持ち出す切り札です。それでも私は、家は買うより借り続ける方がよいと考えています。
第一の理由は、買う側の条件が厳しさを増していることです。住宅金融支援機構の2026年1月の調査では、住宅ローン利用者の75.0%が変動型を選び、73.7%が今後1年で金利は上がると見ています。その状態で35年の返済を背負うのは、家計を金利の動きに預けるようなものです。
第二に、買った家は簡単には手放せません。国土交通省の統計では、2025年の新設住宅の着工は約74万戸で前年より6.5%減り、3年続けて減っています。供給が細れば価格は下がりにくく、高い時期に買った家ほど、売るときに値が付かない恐れがあります。屋根や給湯器の修繕は持ち主が払い、転勤や介護で住む場所を変えたくても、家に縛られます。借りていれば、暮らしの変化に合わせて住まいの方を動かせます。
では、老後は本当に借りられないのでしょうか。不動産情報会社アットホームが2026年2月に全国の賃貸管理会社632社に聞いた調査では、直近1年に高齢を理由に入居を断ったことがある会社は49.2%でした。重い数字です。ただ、同じ調査で60歳以上の賃貸居住者288人に尋ねると、断られた経験があると答えた人は10.7%にとどまりました。貸し手に不安があっても、実際には多くの人が住まいを見つけています。保証会社を付ければ年金収入でも契約できる物件はありますし、公営住宅やURの賃貸は年齢を理由に断りません。2025年10月には改正住宅セーフティネット法が施行され、見守りなどの支援を付けた賃貸を増やす仕組みも動き始めました。「借りられない」という壁は、少しずつ低くなっています。
持ち家は長く安心の象徴でした。けれど、金利と価格と修繕費を一人で引き受け、動けなくなることが安心だとは、私には思えません。住む場所を変えられる身軽さを手放さないこと。それが、先の読めない時代に家と付き合う、いちばん堅実な方法だと考えます。
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| 観点 | 見られるところ | 配点 |
|---|---|---|
| 理解度 | 課題文の内容を正確に読み取れているか | 25 |
| 論理性 | 結論と理由がかみ合い、筋が通っているか | 25 |
| 独創性 | 体験や視点など、あなたらしさを出せているか | 20 |
| 構成 | 順序や段落分けが読み手に伝わりやすいか | 15 |
| 表現力 | 言葉選びや言い回しが適切で読みやすいか | 15 |
| 合計 | 100 |
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