主張を伝える 初級 人間関係

職場の雑談は、なくてもいい時間か?

玉ねぎや株式市場の話でも、雑談は思ったより楽しいという研究を足がかりに、筆者は雑談を仕事に必要な時間だと論じます。

課題文

この文章を読んでから、自分の意見を書きます

「職場の雑談は、なくてもいい時間だ」と言う人がいます。集中が途切れる、話すのが苦手な人には負担になる、在宅勤務で雑談が消えても仕事は回った、というのがその理由です。どれも分かる話ですが、私は雑談を仕事に必要な時間だと考えます。

まず、雑談は本人が思っているより楽しい時間です。ミシガン大学のエリザベス・トリンさんらは、約1,800人を集めた9つの実験で、玉ねぎや株式市場など「つまらなそうな話題」について話してもらい、話す前の予想と話した後の楽しさを比べました。すると、実際の楽しさは予想を上回りました。決め手は話題ではなく、「聞いてもらえている」と感じられるやりとりそのものだったそうです。

次に、雑談は仕事の土台を作ります。ラトガース大学のジェシカ・メソットさんらが約150人の働く人を3週間追った研究では、雑談が多かった日ほど同僚への親しみが増え、人を手伝う行動や仕事終わりの気分が良くなっていました。困ったときに声をかけやすい相手は、たわいない会話の中で作られます。

もちろん、集中している最中に話しかけられれば作業は止まります。メソットさんらの研究でも、雑談が集中をそぐ面は確かめられています。それでも研究者らは、差し引いても得るものの方が大きいと結論づけています。問題は雑談そのものではなく、タイミングです。

在宅勤務でも仕事が回ったという声もあるでしょう。ですが、それは以前の雑談で作った関係の貯金で回っていた面があります。貯金は、使うだけでは減っていきます。

雑談を削るのは、仕事の無駄を削ることではなく、仕事を支えているものを削ることです。なくてもいい時間ではなく、意識して残すべき時間だと考えます。

書き方のヒント

この順番で書くと、伝わる文章になりやすいです

  1. 立場をはっきりさせる
    どちらの立場を取るのかを最初に書きます。どちらとも取れる書き方は、読み手を迷わせるだけで慎重さの証明にはなりません。
  2. 根拠を挙げる
    なぜその立場なのかを示します。事実やデータ、自分の経験など、読み手が検証できる形だと強くなります。
  3. 反対の立場にも触れる
    反対する人が何を大事にしているのかを一度受け止めます。そのうえで、それでも自分の立場を選ぶ理由を書きます。
  4. 結論に戻る
    最後にもう一度、自分の立場を書きます。途中で広げた話を、答えのところへ引き取って終わります。

採点の観点

リプレンのアプリでは、書いた文章を次の5つの観点で100点満点採点します

観点 見られるところ 配点
理解度 課題文の内容を正確に読み取れているか 25
論理性 結論と理由がかみ合い、筋が通っているか 25
独創性 体験や視点など、あなたらしさを出せているか 20
構成 順序や段落分けが読み手に伝わりやすいか 15
表現力 言葉選びや言い回しが適切で読みやすいか 15
合計 100

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