主張を伝える 中級 環境

AIのデータセンターを、自分の住む町に受け入れるか?

生成AIを一度使うたびに、どこかの建物で大量のサーバーが動き、大量の電気が消費されている。その建物がデータセンターである。

課題文

この文章を読んでから、自分の意見を書きます

生成AIを一度使うたびに、どこかの建物で大量のサーバーが動き、大量の電気が消費されている。その建物がデータセンターである。国際エネルギー機関は、世界の消費電力量が2030年までに2024年の倍に達し、日本一国の年間消費量を超えると見通す。国内でも2034年までに3倍という試算がある。

用地と電力が逼迫した東京圏を離れ、施設は地方へ向かっている。政府は補助制度で分散を後押しし、100を超える自治体が候補地を示した。人口が減り続ける地域にとって、これほどまとまった投資の話は多くない。

それでも私は、地方自治体はこの誘致に慎重であるべきだと考える。

第一に、建物の大きさに比べて地元に残るものが少ない。建設中は工事関係者でにぎわうが、完成後の運用は自動化と遠隔監視が中心で、常駐する人はごくわずかである。期待できるのは主に固定資産税だが、誘致を競う自治体が減免を提示すれば、その税収すら細る。

第二に、電力と水の負担は継続する。サーバーの冷却には大量の水が要る。米国では乾燥地帯に建った施設が農業用水と競合し、住民との対立に発展した。渇水の年に田畑とサーバーのどちらを優先するのか。その判断を迫られてから条件を交渉しても遅い。

第三に、技術の寿命が読めない。半導体の性能が上がれば必要な電力は下がり、用途が変われば需要そのものが移る。数十年使う前提で建てた施設が10年で役目を失えば、地域に残るのは巨大な空き箱である。

雇用と税収の機会を逃してよいのか、という反論はもっともだ。だから私は、受け入れるなという主張はしない。言いたいのは、条件を詰めきる前に手を挙げるなということである。電力と水の使用量の上限、渇水時の優先順位、地元発注と地元採用の割合、撤退時の建物の処理。これらを協定に書き込めたときにだけ、誘致は地域の利益になる。書き込めないなら、その投資は来ないほうがましだ。

書き方のヒント

この順番で書くと、伝わる文章になりやすいです

  1. 立場をはっきりさせる
    どちらの立場を取るのかを最初に書きます。どちらとも取れる書き方は、読み手を迷わせるだけで慎重さの証明にはなりません。
  2. 根拠を挙げる
    なぜその立場なのかを示します。事実やデータ、自分の経験など、読み手が検証できる形だと強くなります。
  3. 反対の立場にも触れる
    反対する人が何を大事にしているのかを一度受け止めます。そのうえで、それでも自分の立場を選ぶ理由を書きます。
  4. 結論に戻る
    最後にもう一度、自分の立場を書きます。途中で広げた話を、答えのところへ引き取って終わります。

採点の観点

リプレンのアプリでは、書いた文章を次の5つの観点で100点満点採点します

観点 見られるところ 配点
理解度 課題文の内容を正確に読み取れているか 25
論理性 結論と理由がかみ合い、筋が通っているか 25
独創性 体験や視点など、あなたらしさを出せているか 20
構成 順序や段落分けが読み手に伝わりやすいか 15
表現力 言葉選びや言い回しが適切で読みやすいか 15
合計 100

今の言語化力、点数で見てみませんか?

このお題はリプレンで挑戦できます。

ほかのお題