主張を伝える 中級 心理

意見が対立したら、相手の意図を先に認めるべきか?

相手の目的を先に認めてから反論する作法はよく勧められますが、主張そのものを認めたほうが歩み寄りは大きかったという実験があります。

このお題の背景

お題を考えるための前提情報です

会議で意見がぶつかったとき、反論の前に何を言いますか。「チームの負担を減らしたいというお気持ちは分かります。そのうえで」と、相手の目的を認めてから反論する言い方があります。「その案にもっともな点があるのは確かです。ただ」と、主張の中身を認めてから反論する言い方もあります。どちらも角を立てないための前置きですが、相手に届き方の差はあるのでしょうか。

この2つの言い方を比べた実験が、2026年8月にジョンズ・ホプキンズ大学の研究チームから発表されました。米国の成人558人に教育方針について意見を書いてもらい、反対の立場の架空の教師から返事を受け取ります。返事の冒頭で教師が意図を認めるか、主張の中身を認めるかを分け、参加者がその教師を「自分を理解してくれた」「公平だ」「今後も良い関係を築けそうだ」と感じたかを測りました。

どちらの言い方も、何も認めない場合より印象は良くなりました。ただ、その効果は主張を認めたほうが、意図を認めたほうの約2倍と推定されています。それでも、主張に同意できる点がないときは、意図を認めるしか入り口がないこともあります。

意見が対立したとき、まず相手の意図を認めるところから始めるべきでしょうか。それとも、意図には触れず、主張の中身で向き合うべきでしょうか。

書き方のヒント

この順番で書くと、伝わる文章になりやすいです

  1. 立場をはっきりさせる
    どちらの立場を取るのかを最初に書きます。どちらとも取れる書き方は、読み手を迷わせるだけで慎重さの証明にはなりません。
  2. 根拠を挙げる
    なぜその立場なのかを示します。事実やデータ、自分の経験など、読み手が検証できる形だと強くなります。
  3. 反対の立場にも触れる
    反対する人が何を大事にしているのかを一度受け止めます。そのうえで、それでも自分の立場を選ぶ理由を書きます。
  4. 結論に戻る
    最後にもう一度、自分の立場を書きます。途中で広げた話を、答えのところへ引き取って終わります。

採点の観点

リプレンのアプリでは、書いた文章を次の5つの観点で100点満点採点します

観点 見られるところ 配点
理解度 お題の意図を捉えて、問いに沿って答えているか 25
論理性 結論と理由がかみ合い、筋が通っているか 25
独創性 体験や視点など、あなたらしさを出せているか 20
構成 順序や段落分けが読み手に伝わりやすいか 15
表現力 言葉選びや言い回しが適切で読みやすいか 15
合計 100

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