お題を考えるための前提情報です
ある動画配信サービスの恋愛リアリティ番組が、大きな批判を浴びました。元暴走族などの経歴を持つ男女が共同生活を送る番組で、最初のシーズンは国内の週間ランキングで4週連続の1位となり、8月には続くシーズンの配信が始まりました。ところが、出演者の一人が番組の中で、過去に人を傷つけたと受け取れる発言をした場面が広まると、批判が一気に強まりました。被害者の心情を考えてほしい、犯罪歴をエンタメとして消費していいのか、表舞台に出ることが反省とは思えない。過去の行為への批判と、人格や未来の否定は別だ、という声もありました。この番組とタイアップして更生保護の啓発ポスターを作っていた法務省は、8月21日に取りやめを発表しました。
刑を終えた人が社会に戻ることは、制度の上では前提になっています。仕事に就き、地域で暮らし、人と関わる。それを支えるのが更生保護の考え方です。では、その「社会」にメディアの表舞台も含まれるのでしょうか。
ここで考えたいのは、万引きや速度違反のような軽い罪ではありません。殺人や放火、人に重い傷を負わせた暴力のような、取り返しのつかない罪です。被害者や遺族が今も生きている中で、罪を犯した本人がテレビや配信番組に出て、過去を語り、笑い、恋をする。それは、認められることなのでしょうか。
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