主張を伝える 哲学

なぜ「悪いこと」をしてはいけないのか?

このお題の背景

お題を考えるための前提情報です

「どうして人のものを盗んではいけないの?」子どもにそう聞かれたら、あなたは何と答えるでしょうか。

「法律で決まっているから」と答えれば、「じゃあ法律がなければ盗んでいいの?」と返されるかもしれません。「捕まるから」と答えれば、「捕まらなければいいの?」と続くでしょう。当たり前すぎてふだんは考えもしない問いほど、いざ答えようとすると難しいものです。

古代ギリシャの哲学者プラトンは、この問いをめぐる有名な思考実験を残しています。「ギュゲスの指輪」と呼ばれる物語です。羊飼いのギュゲスは、身につけると姿が見えなくなる指輪を手に入れました。何をしてもだれにも気づかれないと分かったとき、彼は悪事のかぎりを尽くします。さて、もしあなたがこの指輪を手に入れたら、それでも正しくあり続けるでしょうか。続けるとしたら、それはなぜでしょうか。人が正しくふるまうのは、見られているからにすぎないのか。この物語は、二千年以上たった今も、その問いを投げかけ続けています。

罰があるから悪いことをしないのだとすれば、道徳は結局、損得の計算にすぎないことになります。他人を傷つけるから悪いのだとすれば、だれも傷つかない悪事なら許されるのか、という問いが残ります。みんなが破れば社会が成り立たないから、という説明には、「自分ひとりくらいなら大丈夫では」という反論がありえます。

この問いは、法とは何か、道徳とは何かを考える法哲学や倫理学の出発点であり続けてきました。そして、罪を犯した人をなぜ罰するのか、罰は何のためにあるのかという、現実の制度の設計にもつながっています。

なぜ、「悪いこと」をしてはいけないのでしょうか。あなたの考えと、その理由を聞かせてください。

その意見、どこかにアウトプットしていますか?

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リプレンの採点結果画面。100点満点の点数と、観点ごとの内訳が並んでいる

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