主張を伝える 中級 歴史

便利になったのに、なぜ忙しくなるのか?

家事も連絡も買い物も、ひと昔前よりずっと楽になったはずなのに、なぜか毎日忙しい。そんな感覚はないでしょうか。

課題文

この文章を読んでから、自分の意見を書きます

洗濯は洗濯機が、掃除はロボットが、買い物はスマホが引き受けてくれる。技術の進歩は、私たちの手から多くの労働を取り除いてきた。それなのに、現代人の口ぐせは「忙しい」「時間がない」だ。これは考えてみれば奇妙なことである。

さらに奇妙な事実がある。人類学の調査によれば、狩猟採集で暮らす人々が食料の確保に使う時間は、1日わずか数時間だったと報告されている。残りの時間は、昼寝やおしゃべりに充てられていた。「原始の暮らしは生きるだけで精一杯」というイメージは、実際の調査によって覆されたのだ。農耕が始まり、産業が発達し、社会が「進歩」するほど、人間の労働時間はむしろ延びていったという指摘さえある。

なぜ、こんなことが起きるのか。一つの説明は、便利さが基準を引き上げるというものだ。洗濯が楽になれば、人はもっとひんぱんに洗濯するようになり、「清潔」の基準そのものが上がる。連絡が一瞬で届くようになれば、すぐに返事をするのが当たり前になる。節約されたはずの時間は、新しい仕事と新しい期待に、たちまち埋め尽くされる。

技術は確かに時間を生み出している。問題は、その時間がどこへ消えているかである。便利さを追いかけてきた私たちは、いったい何に追われているのだろうか。

書き方のヒント

この順番で書くと、伝わる文章になりやすいです

  1. 立場をはっきりさせる
    どちらの立場を取るのかを最初に書きます。どちらとも取れる書き方は、読み手を迷わせるだけで慎重さの証明にはなりません。
  2. 根拠を挙げる
    なぜその立場なのかを示します。事実やデータ、自分の経験など、読み手が検証できる形だと強くなります。
  3. 反対の立場にも触れる
    自分と逆の意見にどう答えるかを書きます。ここがあると主張が一段強くなります。無視して押し切ると、都合の悪い話を避けたように見えてしまいます。
  4. 結論に戻る
    最後にもう一度立場を示します。途中で反対意見に触れた分、締めで戻ると全体が1本の筋にまとまります。

採点の観点

リプレンのアプリでは、書いた文章を次の5つの観点で100点満点採点します

観点 見られるところ 配点
理解度 課題文の内容を正確に読み取れているか 25
論理性 結論と理由がかみ合い、筋が通っているか 25
独創性 体験や視点など、あなたらしさを出せているか 20
構成 順序や段落分けが読み手に伝わりやすいか 15
表現力 言葉選びや言い回しが適切で読みやすいか 15
合計 100

今の言語化力、点数で見てみませんか?

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