主張を伝える 初級 心理

人生の充実は「経験の量」で測れるか?

「もっといろんな場所に行かなくては」「もっといろんな経験をしなくては」。SNSで他人の充実した投稿を見て、あせりを感じたことはないでしょうか。

課題文

この文章を読んでから、自分の意見を書きます

SNSを開けば、だれかが旅をしている。海外の街角、話題のカフェ、美しい景色。それをながめているうちに、ふと「自分はこのままでいいのだろうか」と不安になる。そんな経験はないだろうか。

アメリカの調査では、成人の約7割が「他人と比べて、自分は十分に世界を見ていない」と感じているという。若い世代の半数近くが、SNSの投稿に劣等感を抱いたことがあるとも報告されている。行った場所の数、体験したことの数が、まるで人生の点数であるかのように感じられてしまうのだ。

だが、立ち止まって考えたい。経験の「量」は、本当に人生の充実を測る物差しなのだろうか。十の国を駆け足でめぐった人と、一つの街を何年もかけて深く知った人の、どちらが豊かとは、簡単には言えないはずだ。旅の回数と幸福感の関係を調べた研究では、旅が頻繁になりすぎると一回ごとの新鮮さが薄れ、満足感はかえって伸びなやむという結果も出ている。

SNSが見せるのは、他人の人生の選び抜かれた一場面にすぎない。その断片を集めた「量」と自分の日常を比べることに、意味はあるのだろうか。充実とは、外から数えられるものではなく、本人の内側でしか測れないものではないだろうか。

書き方のヒント

この順番で書くと、伝わる文章になりやすいです

  1. 立場をはっきりさせる
    どちらの立場を取るのかを最初に書きます。どちらとも取れる書き方は、読み手を迷わせるだけで慎重さの証明にはなりません。
  2. 根拠を挙げる
    なぜその立場なのかを示します。事実やデータ、自分の経験など、読み手が検証できる形だと強くなります。
  3. 反対の立場にも触れる
    自分と逆の意見にどう答えるかを書きます。ここがあると主張が一段強くなります。無視して押し切ると、都合の悪い話を避けたように見えてしまいます。
  4. 結論に戻る
    最後にもう一度立場を示します。途中で反対意見に触れた分、締めで戻ると全体が1本の筋にまとまります。

採点の観点

リプレンのアプリでは、書いた文章を次の5つの観点で100点満点採点します

観点 見られるところ 配点
理解度 課題文の内容を正確に読み取れているか 25
論理性 結論と理由がかみ合い、筋が通っているか 25
独創性 体験や視点など、あなたらしさを出せているか 20
構成 順序や段落分けが読み手に伝わりやすいか 15
表現力 言葉選びや言い回しが適切で読みやすいか 15
合計 100

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