主張を伝える 子育て

高齢者施設と小学校は、同じ建物に置くべきか?

課題文

この文章を読んでから、自分の意見を書きます

子どもとお年寄りが日ごろから接することの効果を示す研究がある。
東京都健康長寿医療センター研究所は、60歳以上の住民が小学校や幼稚園で絵本を読み聞かせる活動を続けてきた。
9か月後、参加した高齢者は参加しなかった人に比べて、人とのつながりや自分の健康への評価が高まり、握力の衰えも抑えられていた。
交流の多かった子どもは、1年後もお年寄りに良いイメージを持ち続けやすかった。

海外には、さらに踏み込んだ例もある。
アメリカのカンザス州ローガンでは小学校と老人ホームが一つの建物でつながり、入居者の抑うつが減ったという初期の報告が出た。

日本では少子化で学校の統廃合が進み、毎年およそ450校が廃校になっている。
建て替えの機会が増えるこれから、高齢者施設と小学校は同じ建物に置くべきだ。
外から通う形でも効果は出るが、同じ建物にいれば、交流は行事ではなく毎日のことになる。

もちろん、反対の声もある。
学校ではやる風邪やインフルエンザが、抵抗力の弱い高齢者にうつる心配は大きい。
子どもとお年寄りの両方を見守る職員の負担も重くなる。
介護を受ける姿や、親しくなった人の死に子どもを向き合わせるのは酷だという意見もあるだろう。
効果を確かめた研究はまだ少なく、はっきりした結論は出ていないという指摘もある。

どれも、もっともな懸念である。
ただ、感染症がはやる時期は行き来を止めればよい。
文部省(当時)も、入口や動線を分けつつ、両者を過度に切り離さない設計を求めていた。
職員の負担は、交流を特別な催しにせず日課に組み込めば軽くできる。
老いや死を子どもから遠ざけることが、本当に子どものためになるのかも考えたい。
大人が寄り添いながら向き合えば、命について学ぶきっかけにもなる。
研究が少ないのは、試した場所が少ないからでもある。
建て替えの機会に試しながら確かめればよい。

全国一律に義務づける必要はない。
それでも、学校や高齢者施設を建て替えるときには、両者を同じ建物に置くべきである。

その意見、どこかにアウトプットしていますか?

アプリをダウンロードして、このお題に答えてみませんか。登録不要で、無料で使えます。

リプレンの採点結果画面。100点満点の点数と、観点ごとの内訳が並んでいる

ほかのお題