主張を伝える 上級 哲学

お金があるほど人は幸せになれるのか?

お金と幸せの関係は、昔から議論されてきたテーマです。「ある程度かせげば、それ以上の幸福はお金では買えない」という説を聞いたことがある人も多いでしょう。

課題文

この文章を読んでから、自分の意見を書きます

「年収がある水準を超えると、幸福度は頭打ちになる」。ノーベル賞学者の研究にもとづくこの説は、長らく定説として語られてきた。お金で買える幸せには限りがある、という私たちの実感にも合う話だった。

ところが近年、この定説は覆された。数万人の生活の満足度を、その場その場で記録して分析した大規模な研究によって、幸福度は年収が増えるほど、頭打ちすることなく上がり続けることが示されたのだ。高い収入は、選択の自由、時間の余裕、将来への安心をもたらす。その効果に、上限らしい上限は見つからなかった。

では、「幸せになりたければ、ひたすらかせげばよい」が結論なのだろうか。そう単純ではない。この研究が示したのは、幸福度が収入の「倍率」に応じて上がるという事実である。年収300万円の人が600万円になったときの幸福の伸びと、年収3000万円の人が6000万円になったときの伸びが、ほぼ同じなのだ。同じ1万円でも、それが生む幸福は、持たない人のもとでこそ大きい。だからこの研究者は、社会全体の幸福を増やす近道は、収入の低い人の底上げだと指摘している。

お金は、間違いなく幸福の材料である。しかしその効き方は一様ではなく、どこまで追い求めるかの答えは、研究ではなく、一人ひとりの人生の設計に委ねられている。あなたは、お金と幸せの関係をどう考えるだろうか。

書き方のヒント

この順番で書くと、伝わる文章になりやすいです

  1. 立場をはっきりさせる
    どちらの立場を取るのかを最初に書きます。どちらとも取れる書き方は、読み手を迷わせるだけで慎重さの証明にはなりません。
  2. 根拠を挙げる
    なぜその立場なのかを示します。事実やデータ、自分の経験など、読み手が検証できる形だと強くなります。
  3. 反対の立場にも触れる
    自分と逆の意見にどう答えるかを書きます。ここがあると主張が一段強くなります。無視して押し切ると、都合の悪い話を避けたように見えてしまいます。
  4. 結論に戻る
    最後にもう一度立場を示します。途中で反対意見に触れた分、締めで戻ると全体が1本の筋にまとまります。

採点の観点

リプレンのアプリでは、書いた文章を次の5つの観点で100点満点採点します

観点 見られるところ 配点
理解度 課題文の内容を正確に読み取れているか 25
論理性 結論と理由がかみ合い、筋が通っているか 25
独創性 体験や視点など、あなたらしさを出せているか 20
構成 順序や段落分けが読み手に伝わりやすいか 15
表現力 言葉選びや言い回しが適切で読みやすいか 15
合計 100

今の言語化力、点数で見てみませんか?

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